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トップ明星学苑報学苑報NO.34>理事長座談会

明星学苑報WEB版


着実な運営を重ね、明星学苑の歴史とともに歩む5つの同窓会。そして、幼稚園から大学まで“すべての明星同窓生をつなぐ”ため、昨年法人本部内に設置された同窓生ネットワーク(愛称:星和会)。これら組織が互いに協力することで、同窓生と学苑との“絆”強化はもちろん、在校生・卒業生の満足度向上の糸口が見えてきます。そこで今回の理事長座談会には、各校の同窓会会長と星和会の宮崎参事が集結。 今後の相互協力を再確認し、学苑の発展に必要不可欠な卒業生の支援、協力体制の強化に向けて何ができるのかを語りあいました。(※この座談会は2月19日に行われたものです。)




同窓生は明星学苑の“パワーの源”
蔵多 2010(平成22)年4月1日付けで、「明星学苑同窓生ネットワーク」を法人本部内に設置しました。これは明星学苑が長き歴史において輩出した同窓生同士の連携を図り、在学生・卒業生の満足度向上を目指すためにも必要な学苑横断型の人的ネットワークの構築を目的としたものです。将来的には、私学にとって最も頼れる“パワーの源”である卒業生と、明星学苑との絆を新たに結び直してくれる存在になってもらいたいと期待しております。なお、事務局の宮崎参事の約1年におよぶ尽力もあり、今年1月29日には「第1回同窓生懇話会兼賀詞交歓会」を開催し、明星小学校から2つの大学まで各校の卒業生が一堂に会する貴重な機会となりました。
宮崎 懇話会の開催にあたりましては、本当に多くの方々のご協力をいただき深く御礼申し上げます。おかげさまで当日は232名の方々にご参加いただくことができました。ご参加された多くの方から「とても有意義だったので継続開催を期待している」とのうれしいお言葉をいただき、今回のプロジェクトに関われたことを幸せに感じています。
蔵多 私も明星学苑の卒業生の一人として懇話会を楽しみにしていましたが、当日ご出席いただいたご感想を聞いてみると、第1回目のイベントとしては大成功だったのではないかと思います。実は私が理事として明星学苑の運営に関わり始めたとき、100年近い伝統を誇る明星学苑でありながら、卒業生の母校に対する愛情やパワーが少し弱い印象を受けました。同じことを危惧する他の理事もおりましたので、このままではいけないと考え、抱いていたその思いを原型に、昨年から活動を始めたのが同窓生ネットワークです。
ところで、これから同窓生同士の強固なネットワークを築くには、各校の同窓会からの情報とご協力は欠かせません。そこでこの機会に各校の同窓会会長のみなさんにお集まりいただき、それぞれの活動内容や現状の課題などを共有し、今後の同窓生ネットワークとの連携も含めて明星学苑の発展につなげていきたいと企画したのが本日の座談会です。
各同窓会の概要は別欄にて紹介されていますが、現状抱える課題点などはあるのでしょうか。
菊田 我々が発行している会報は、卒業生の愛校心を保つ意味でも、卒業生と大学との関係をつなぎ続ける意味でも、重要な役割を果たしていると思います。ただし、6万人余りの会員がいても、そのうち2万人近くの所在が不明で会報を届け切れていないのが現状です。こまめに名簿整理をしていますが、転居連絡をいただけないことも多く、会報を送れない方が増えています。
大久保 そうですね。まだ歴史が浅く、卒業生の多くが福島県に在住しているいわき明星大学でさえ、1万1千人の会員のうち2割近い2千人ほどが連絡を取れなくなっています。
諏訪 多くの方々にとって最終学歴である大学が抱えているその課題は、“中間的学歴”である我々にとってはさらなる大問題になっています。例えば明星高校から明星大学へ進学した卒業生であっても、大学の同窓会には転居届けを出しても、高校の同窓会には出さないことが多いのです。当同窓会は他大学へ進んだ人が多く、その場合はなおさら。そういった方にはなかなか情報をお届けできず、3万5千人の会員数に対し、会報を発送できているのは約半数に過ぎません。中間的学歴の人たちとのつながりを復活させることができれば良いのですが…。一気に解決するのも難しく、コツコツと情報を集めているところです。
芝辻 中間的学歴としては、小学校も中高と同じ問題を抱えていますね。
蔵多 なるほど。確かに世間話で出身大学のことは話しても、同郷でもない限り出身小学校や中学、高校の話までは出ませんね。ただ私の場合は、明星で学んだことは卒業後も誇りに感じており、それはやはり児玉九十先生の存在が大きかった。明星教育の象徴であった九十先生が1989(平成元)年に逝去され、卒業生の“拠り所”がなくなった今は、同窓会や同窓生ネットワークが明星と同窓生の絆をつなぐ要として、より重要性を増しているのではないかと思います。
宮崎 懇話会の際の蔵多理事長の言葉に「明星学苑にとって最大の応援団は卒業生」とありましたが、本当にその通りで、卒業生は誰しも母校に対して何かしらの思いを抱いているはずです。幼稚園から大学まで、すべての“母校”に対し、賛美だけでなく叱咤激励も含め、とにかく何か言葉をいただける場所として同窓生ネットワークが成長していきたいと思います。
蔵多 明星卒業生の方で、お子さんをぜひ明星の設置校に入学させたいというお言葉も届いています。こうした有難い声が増えるほど明星の価値はさらに高まり、ひいては在校生・卒業生満足度をより向上させることにもつながります。そしてさらなる認知度向上も課題の一つですが、アピールの輪を広げるためにも、卒業生の情報は必要不可欠です。“明星の良さ”を一人でも多くの卒業生から周囲に伝え、広げていただけるといいですね。
菊田 私の友人にも小学校から大学まで明星教育を受けた人が6名程おり、こうした明星のすべてを知っている人にPRしてもらうのも、認知度向上などに大変効果があると思うのですが。
蔵多 それは面白い。ずっと明星教育のなかで育った人に集まっていただくことができれば、何か新しいパワーが生まれそうですね。例えば玉川や成蹊、成城などは、そういった方々が多いと聞きますが、一度明星教育のみで過ごされた方々にぜひお話を伺ってみたいですね。
芝辻 私も幼稚園から大学まで明星という人を7、8人知っています。
諏訪 ずっと明星、といえば、中高には、親子3代明星や4代明星という方もいらっしゃいますよ。この方々も貴重な存在だと思います。
宮崎 素晴らしいアイデアです。次回の懇話会では、明星に縁の深い人に登場していただいてお話をお聞きするコーナーも設けてみたいですね。


就職戦線で、卒業生から差しのべられた手
蔵多 母校のPRとともに、同窓生の方々にもう一つお願いしたいことは、とくに大学生の話になりますが、就職へのご協力です。学生の就職活動が厳しい昨今ですが、会社経営に携わる明星の卒業生の方々も多いと聞いています。そんなみなさんに一人でも後輩となる学生を採用いただければ大変ありがたいことです。
宮崎 例えば帝国データバンクは、明星大学やいわき明星大学を卒業して社長業を営む方のデータを700件以上持っています。当然ながら高校以下で明星教育から離れた方の情報は含まれていない数字なので、“明星同窓生”が経営する企業の数はもっと多いはずです。
実は先日、懇話会にご参加いただいた方が「御礼」だといって事務局を訪ねてくださり、お話をお伺いすると、やはり小学校から大学までを明星で過ごされ、現在は会社を経営されているとのことでした。そして「ぜひとも明星大学の卒業生を将来の幹部候補生として自分の会社に採用したい」とおっしゃってくださったのです。就職担当のキャリアセンター長ともども深く感激いたしました。
菊田 私も明星卒業生で会社を営んでいる人間の一人ですが、実際に後輩を採用するのは、大きな責任を感じますし、結構プレッシャーを感じるものなんです。と言いつつ既に8名程いるのですが…(笑)。
また、就職活動への協力は、直接的な採用でなくても考えられます。先日あった実例で言えば、明星大学の国際コミュニケーション学科に海外での就職志望の学生がいたので、台湾で会社社長をしている同窓生に連絡を取り、大学に来て学生と話してもらう機会を用意しました。大学の教員とキャリアセンターと連携しながら話を進めましたが、大学と同窓会がつながることを日頃から意識しているからこそ実現した例だと思います。
蔵多 現場で働く卒業生から直接話を聞けるのは、在学生にとって良い刺激になりますね。もちろん大学のキャリアセンターも卒業生の情報は豊富に持っているのでしょうが、同窓会と連携することで、その情報がさらに密度の濃い、有意義なものになりそうですね。
大久保 いわきでも学生の就職活動を支援する動きはあります。まず地元志向が強い地域性なので、地元で働く卒業生とのさらなるネットワーク作りに力を入れているところです。地元で働くために「いわき」にあるいわき明星大学を選ぶ学生が少なくありません。また、いわきには本社が東京や仙台にある企業が多く、面接に行くにも費用がかかります。さらに最近は何十社も受ける学生が増え、その履歴書用の写真代もバカにならないのです。同窓会としてこうした必要経費の援助も行うようにしています。なかなか企業の紹介までは難しいですが、できることから徐々に支援活動を広げていくつもりです。
諏訪 卒業生の就職先を1番把握しているのは大学同窓会だと思います。私共の方へ就職先の変更や最新情報などをお知らせして欲しいですね。明星中学、高校の卒業生が卒業後活躍されている情報は、私たちにとっても励みになりますから。
芝辻 どうしても各同窓会では、自分たちの学校単位での情報になりがちです。例えば同窓生ネットワークの方で、会社経営者や教育関係、行政関係など職種ごとの名簿をまとめることができれば、学生や生徒たちの就職活動にも有効な情報として使えるかもしれません。
宮崎 それらも今後の検討課題にしたいと思います。私はこの1年で三多摩地区30の市町村の役所を訪問し、約70名の卒業生にお会いしました。そこで「明星大学の後輩にインターンシップに来てほしい」「後輩と一緒に働ければうれしい」といった言葉を多くの人からいただきました。こうした情報は、キャリアセンターはもちろんですが、同窓会にもフィードバックし、さまざまな情報の共有を図りたいと考えています。




在校生と卒業生の満足度向上を目指して
蔵多 今後は各校の同窓会と同窓生ネットワークとが連携することで、明星学苑と卒業生とのつながりをさらに強化していく予定です。今後の同窓生ネットワークの活動に対し、何か期待することはありますか。
芝辻 先日の懇話会は本当に楽しかったです。参加した方々もみなさん喜んでいましたし、いわき明星大学や通信教育部の卒業生のお名前を見て、「この方も明星だったのか!」との発見もありました。こういうイベントには積極的に参加したいです。
宮崎 ありがとうございます。そういえば懇話会の段取りの際に、明星大学5期生の立川市教育長から、商工課長時代に当時の商工会議所の会頭に大変お世話になったとのお話がでました。実はその会頭は、現在商工会議所の最高顧問ですが、明星同窓生なのです。その事実を教育長にお伝えしたところ、この不思議なご縁に感動し、絶句されていました。
蔵多 明星の卒業生は本当に幅広い舞台で活躍しています。「あなたも明星だったの? もっと早く言ってよ!」という場面もよくあります。
菊田 その「あなたも明星だったの?」と気づかせるシチュエーションを用意することも必要なのです。少し暗い話題になりますが、我々は同窓会のお手伝いをしていただいている方の身内が逝去された場合、同窓会の名前でお花を贈ることにしています。そのとき「どうして明星からお花が?」という会話をきっかけに、お互いが明星の同窓生だと気づいたとの話が度々あるんです。
蔵多 女子部の歌の歌詞にも「明星の名にこぞるべし」とありますが、やはり母校・明星の名前には誰もが強い思い入れがあるんですね。 諏訪 中高では卒業後にクラス会を開いた場合、ご連絡いただければ費用面の援助を行っています。地道な活動かもしれませんが、こうしたクラス会の報告から途切れていたつながりが復活することもあるので大切にしています。私が会長を務めるこの1、2年で同窓会の名簿や経営を再構築するつもりです。これらの改革が実現すれば、同窓生ネットワークや学苑とさらに強固な連携が行えると思います。これからもよろしくお願いします。
大久保 私は残念ながら懇話会に参加できなかったのですが、とても有意義な時間を過ごせたと参加した副会長から聞いています。星和会には、これからもいろいろな方々と交流できる機会を数多く企画していただきたいです。
菊田 今後は同窓会の会報にも星和会関係の情報も掲載していく予定です。お互いに連携を強めながら母校と同窓会とのよい関係を築いていきたいですね。
宮崎 温かいお言葉の数々に感激しています。また本日は残念ながらご欠席された通信教育部星友会の高嶺様からも「星和会のさらなる発展を大いに期待している」とのメッセージをいただいております。こうして各校の同窓会が横の連携を持ち、“オール明星”とも呼べる人的ネットワークの構築に着手したことは、明星学苑88年の歴史のなかでも画期的なできごとです。「明星」というキーワードの下に同窓生のネットワークの輪が広がり、同窓生相互のチームワークが強化されてこそ大きな力となります。真のチームワークとは、1+1が2ではなく、3になり5になり10になることです。結集された絆のパワーを、母校のPR支援・就職支援へとつなげていきたいです。それにより在校生・卒業生の満足度を高めることが最良の形だと思っております。
蔵多 不景気、少子化など、私学を取り巻く環境は依然厳しいものがあります。こうした閉塞感を打ち破るには、卒業生の方々の母校を愛する大きなパワーが絶対に必要です。これまで個々の活動が中心だった各校同窓会を“つなぐ”役割として同窓生ネットワーク「星和会」が設立されました。各同窓会と星和会のコラボレーションで、卒業生の方々から、今まで以上に誇りに思っていただける明星学苑を実現していきたいと思います。
もしかするとお子様の手を通じ、この『明星学苑報』をご覧の保護者の方々にも「明星出身だけど、転居の連絡をしていなかった」という人がいらっしゃるかもしれません。そんな方は、ぜひ各同窓会にご一報いただければ幸いです。同窓生のみなさん一人ひとりのお力が、これからの明星学苑の支えとなります。すべての同窓生が“明星”を誇れるよう私たちも尽力してまいりますので、応援よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。