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明星学苑報WEB版
 

 学年もクラスも別々のメンバーが集結。チーム「MEISEI」

 

―まずはL-1グランプリに挑戦した経緯と準備段階での話を聞かせてください。

藤原 昨年の夏に、図書室の担当教諭である鬼丸先生からL-1グランプリの話を聞きました。2011年のテーマは「東日本大震災に向き合うとき」。被災地にはもちろん子どもがいるし、私たちと同世代の人もいます。例年、L-1グランプリに参加するのは社会人がメインで、私たちのような中高生がやれるのかという不安はありました。けれども、学生である私たちだからこそできることがあるのではないかと思い、大会への参加を決めました。

飯田 そして、明星中学高等学校の図書委員会から集まったのがチーム「MEISEI」です。

藤原 メンバーは中学1年から高校2年までの5名。学年もクラスもほとんどバラバラなので、最初はみんなで時間を合わせて打ち合わせをするだけでも一苦労でした。

飯田 集まってみると、みんなの考え方が違って、様々な意見が聞ける楽しさがありました。中高が一緒になっている明星だからこそ実現したのだと思います。

藤原 メンバーに共通していたのは、本と図書館が心の底から好きだということ。私自身も昔から図書館が大好きでした。明星に入学を決めた理由も、ここの図書館を一目見て気に入ったからなんです。

飯田 僕は小学校から明星なのですが、その頃からこの図書室に入り浸っていました(笑)。

藤原 図書館の魅力は、一人になれるとか、静かであるということだけではありません。図書館に行けば、周りに必ず誰かがいる。決して一人だけの空間ではなく、様々な人が集まってくる場所でもあるんです。新しい知識にも、新しい人にも出会うことができる。それが図書館の一番の魅力だと思います。現に、チーム「MEISEI」の5名も、中高図書館を通じて出会った仲間なわけですから。

飯田 私たちは、その実体験をもとにして“本と人が集う場所”という図書館の魅力を被災地でも活用できるのではないかと考えました。

藤原 仮設住宅にいる方は、移り住んできて周りには知らない人ばかり。そんな考えから、仮設住宅に図書館の分館をつくり、現地の方々が集まるコミュニティセンターにするというアイディアが生まれました。仮設住宅の中で人の繋がりが生まれれば、それは新しい形での被災地への貢献だと思いました。

飯田 物資や人員を被災地に送ることは一時的な支援ですが、私たちが目指す“人と人の繋がり”を生み出す場所が実現すれば、それは永続的な支援になると思ったんです。

  

 “ENJOY”とアンポンタン作戦


―当日の発表への想いや、
当日感じていたことを教えてください。

藤原 大会への準備をするにあたって、とにかく“楽しむ”という気持ちを大事にしました。打ち合わせで、議論がなかなか上手くいかないときにも、楽しんで悩むようにしました。学生である私たちが、本番でガチガチになってしまったら中高生らしくないですし。他の参加者に比べて知識も経験も少ない私たちがアピールするためには「いかに楽しんで発表して周囲も楽しませるか」ということと、「私たちが楽しまなきゃ、被災地の人を楽しませることなんてできない」と思うことが必要だと感じていましたので。

飯田 大会当日の発表も楽しんでやりきることができました。周りの社会人や教授の方々のほうが緊張していると思ったくらいです(笑)。

藤原 あの自信はどこから来たのか(笑)。今思うと、図書委員会の活動内容を生徒総会などで報告していた経験が活かされたのだと思います。あと、発表の作戦名は安本丹(アンポンタン)で、「心感を、を通して、心を込めて築く―」という意味です。子どもらしい響きと趣旨を合わせました。

飯田 準優勝が決まった瞬間は驚きしかありませんでしたね。準優勝できた最大の理由は、当日の二次課題でテーマとした“ENJOY”を私たち自身が体現できたからだと思っています。

藤原 私たちがもう一つ大事にしていたことは、発表だけでは終わせたくなかったということです。たとえ私たちが考えた分館が実現しなくても、何かしら被災地の方々と接点を持ちたかったんです。そして実現したのが、L-1グランプリで優勝したNPO法人との協同プロジェクト。そのNPO法人は、車の中に図書館をつくる『走る移動図書館プロジェクト』という活動をしているのですが、これから定期的に私たちが作った壁新聞をその車内に貼っていただける予定です。

 

 チームで動くという強さと、責任感

 

―この取り組みを通して気付いたことや、自分自身が変わったと思うことはありますか。

 

飯田 僕は、このL-1グランプリのプロジェクトに参加して責任感が強くなったと思います。現在、図書委員会の副委員長という立場ですが、これまで自分がどんなに重要なポジションにいたのか実感していませんでした。少し手間のかかる仕事があると逃げ腰になったこともありました(笑)。でもL-1グランプリでチームとして密に動いている中で、周りの人がいての部活であり、委員会であることが分かったんです。だからこそ、自分がやるべきことは責任を持ってやらなければいけないと感じるようになりました。

藤原 私が学んだことは、チームで動くということの“強さ”です。今までの私は一人で抱え込みがちで、何か頼まれると自分だけで考え、自分だけで解決しようとしていました。自分を追い込みすぎるあまり、体調を崩してしまうことも。今回、チーム「MEISEI」を進める中で、それぞれのメンバーに違った長所があるということを知りました。―アイディアマンもいれば、情報を集めたりすることが得意な「縁の下の力持ち」もいる。それぞれの強みを引き出して仕事をしていくことで、一人の時より良いものが出来上がる。チームなら、辛いことも楽しいことも分かち合える―。それに、一人で延々と考えるよりも、みんなと考えた方が楽しいじゃないですか。L-1グランプリで準優勝したことにより、今年の11月にある第14回図書館総合展で再度発表をする機会をいただきました。これからも“ENJOY”を続けて、新しい挑戦をしていきたいと思います。

※本文中の学年はインタビュー当時のものです。