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トップ>明星学苑報>学苑報NO.38>卒業生インタビュー
明星学苑報WEB版

 

変わらない明星と変化する明星

 

 「明星学苑の創設者で当時の校長先生だった児玉九十先生が入学式のときに『今日から私たちは親戚です。生徒のみなさんは兄弟なんですよ』とおっしゃられて、私も母も、とても安心したんです」ご自身の小学校入学時に思いを馳せ、目を細める佐藤福子さん。佐藤さんは小学校から高校卒業までの12年間を明星で過ごした卒業生であり、2人のお子さんを通して明星をよく知る保護者でもあります。

 

 「長女の時も、次女の時も私が教わった先生がおられましたので、娘を明星に入学させたいと思いました。先生との信頼関係がありますから安心していられる。そういった絆の強さは私立学校の良いところです」と変わらない明星の良さに触れていただいていますが、ご自身と長女は女子部で過ごされ、次女は共学化後の中学に通い、別学・共学ともにご存知です。共学化に関しては「大変良いことだと思いました。昔は男女別が教えやすいものもあったかと思いますが、今の時代は、男子と女子の良さをお互いに尊重し合う教育が必要だと思いますので」とにこやかにお答えいただきました。

 

 「入学させたいと思った理由の一つは明星教育ですね。今でも『健康、真面目、努力』は一番にしていることです。どんなことでも良いから努力をしなさい、と子どもたちにも言って育てています」と語る佐藤さんは『佐藤彦五郎 新選組資料館』初代館長として、ダンボール40箱分もの代々受け継がれた古文書を独学で読み解いているそうです。「資料館においでになる方に詳しくお答えできるよう、日頃から勉強しています」と古文書をはつらつと読み上げる様子はまさに『健康、真面目、努力』を体現しているようでした。

 

 

 

 また、明星には『手塩にかける教育』という言葉がありますが、佐藤家には『手塩にかけた』アルバムがありました。佐藤さんは「お弁当教育」と言います。「お弁当は学校生活で唯一の母親との接点で、母がいつも見守っていてくれているようなありがたさを感じていました。今度は自分が親になると、ひと手間で子どもとの接点を持てると思い『お弁当を作れるありがたさ』を感じていますね」。アルバムにはウサギやアニメのキャラクターをかたどったものなど、手の込んだお弁当の写真が色鮮やかに並んでいました。

 

 

世界へ貢献することとは


 和装の出で立ちからは想像できないほど、数多くの東南アジア諸国を訪れている一面も。明星学苑の『和の精神のもと、世界に貢献する人を育成する』という建学の精神に関しては「本当にその通りだと思います。私も実体験しています」とのこと。「海外へ行くときは子どもの古着を持って行き、ストリート・チルドレン(路上で暮らす子どもたち)にあげるんです。みんなとても喜んで、すぐに着替えるんですよ。カンボジアで募金が集まり学校が建っても、教える先生がいないというような現状もあったようです」。そんな現地のニーズとのギャップを見て触れて来た佐藤さんは「後輩たちには是非海外に行って欲しい」と話し、ご自身も2人のお子さんが小さい頃から、海外へ連れ出し『体験教育』を実践して来ました。「旅行先では食事中に子どもが不味いと言っても、味の問題じゃない、食べられるだけで恵まれていると思いなさい、と無理やり食べさせていましたね(笑)。明星の子どもたちには恵まれているということを忘れず、打ち込める目標を持って欲しいと思います」。

 

 「海外に行くことで、日本の良さが分かる」という佐藤さんの言葉に「温故知新(古きをたずねて新しきを知れば、以って師となるべし)」という言葉が重なります。16代目子孫として佐藤家の伝統を守り、一方で海外の新しい価値観に触れ続ける―。「昨年の東日本大震災以来、日本の美徳が世界中から注目されています。苦しい中でもおにぎりを譲り合っていた光景は、外国の人々を驚かせました。新選組のモットーは『武士よりも武士らしく』でしたが、今こそそんな大和魂、武士の誇りを見せるときだと思います」。小柄でたおやかな佐藤さんの中には歴史と日本人の美徳感を守り引き継いでいく者として、誇り高く力強いメッセージが溢れていました。