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トップ>明星学苑報>学苑報NO.39>先輩の実になる話
明星学苑報WEB版

 

 プロフィール

1981年生まれ。日本人の父とガーナ人の母を持ち、ガーナで生まれ6歳の時に日本へ移住する。現在はミュージシャン、役者、モデル、パネリストとマルチに活動。さらに自立支援団体ENIJE'の創立者、プロジェクトリーダーでもある。

 

ご卒業後、矢野さんはタレントとしてご活躍されています。小さいころから芸能界を目指していたのですか?

 いえ、高校生まではサッカーに没頭していました。いくつかの大学から推薦をいただいたりもしました。あとはピアノにも熱中していて、中学生の時は卒業演奏会の最終演奏者を巡って競っていました。でも高校卒業を機にサッカーもピアノも一度リセットして、自分自身を見つめ直したいという気持ちがありました。今まで突っ走って生きてきたので「ゆっくり生きてみよう」と思ったんです。そんな時、タレント事務所のマネージャーをしていた叔父に「お小遣い稼ぎでモデルをしてみないか」と声を掛けられました。

 

明星大学に入学された理由としては和やかな校風を感じたからでしょうか?

 自分の人生を見つめ直すのに良いかなと思いました。あとは大好きだった小学校の時の恩師が明星大学の卒業生だったので、すごく良いイメージを持っていたんです。優しく、でも叱ってくれた心に残る先生で、現在でも手紙のやり取りをしています。その方の影響もあって、先生になりたかった時期もありました。高校生や大学生の頃には休日に母校を訪れてサッカーを教えていたんですよ。

 

 チャリティプロジェクトENIJE'(※1のプロジェクトリーダーとして活動されていますが、昔から子どもと接することや教えることが好きだったんですね。

 教えるという意識ではなく、単純に子どもと一緒にいて楽しいです。子どもたちの集中力の高さや、素直さは私も勉強させられるところです。

 

プロジェクトリーダーとして、どのようなモットーの下活動されているんですか?

 私のモットーは「楽しんで本気で取り組むこと」です。何事も本気で取り組まないと面白くないと思っているので。情熱を持ちつつも、大きな夢を楽しみながら実現していきたいです。そんな風に思っていると、次第に周りの人が「自分でもできることないのかな」と参加してくれるんですよ。

 

その「大きな夢」を教えていただけますか?

 ガーナと日本、両方の利益になるような活動をビジネスとして運営することで、地球規模で継続的に助け合うきっかけを作りたいと思っています。誰かが国境を作って、文化も価値観も違いますが、宇宙から考えたら小さな星ですからね。
 日本と比べるとアフリカは物質的に恵まれていませんが、日本では年間3万人以上の自殺者がいます。何が幸せかと考えたら、日本もガーナやアフリカから学ぶことがあるのではないかと思っています。毎年、何人かの友達をガーナへ連れて行くんですが、皆「人生が変わった」と言って帰って来るくらいです(笑)。それを伝えたくて、アフリカの文化を通じて皆が楽しめてハッピーになるようなイベントを企画・開催しています。

 

先日も明星大学でイベント(※2)を開催していただきましたが、ご感想を教えてください。

 学生さんたちが、音楽を通して前のめりになってくれて良かったです。今はインターネットなどで簡単に情報を知ることができますが、それが理由でやってはいけないと思い込んだりと、情報に縛られてしまうというところがあるのかなと思います。だから「やって良いか悪いかを考える前に、楽しんでいたら体が動いちゃった」という瞬間を作ることができればと思っています。それが心の壁を破る瞬間だと考えているので、大切にしています。

 

楽しんでやることが大切なんですね。

 大人ももっと人生を楽しんでいないといけないですよね。子どもたちが「大人ってそんなに楽しいんだ。早く大人になりたい」って思うような。いま私はいつも「Dream」という曲を歌うんですが、夢を持つことも大人の責任だと思います。どんな仕事でも誇らしい仕事なので、皆がもっと自信を持って元気に働いたら良いのかなと思っています。

 

学校の建設という形で教育に携わっていらっしゃいますが、明星学苑の教育へ期待する部分はありますか。

 学力はとても大事です。ただ、私は「教える」よりも「育てる」という意識での教育が大事だと思っているので、そういうものを期待したいです。

 

明星学苑の礎を築かれた児玉九十先生も「日本の教育は、もう少し人間を創ることに中心をおかなければいけないと思う」と仰っています。

 先生方には今後も人を「育てて」欲しいです。学生の皆さんにはやりたいことを懸命に取り組んで欲しいと思います。どんなことでもその中で成長することを感じると思うので。あと歳を重ねていっても、わくわくしたりピンと来たりするものを感じたら、それを手放さず実現するガッツを養って欲しいです。ちなみに最後に厳しいことを言うようですが、夢は決して華やかなものではありません。人に夢を与えて「夢を見させてもらった」と思う人を見た時に、初めて自分が満たされるものです。夢を持ち、追いかけるということは大変ですが「夢を与える人」、そして「夢を叶える人」になってくださいね。

 

※1…「ENIJE’」とはガーナ語で楽しむ、喜びや幸福を意味し、このプロジェクトでは学校や養護施設の建設に取り組んでいる。矢野さんがガーナの首都アクラで、妹を連れた5~6歳の男の子が物乞いをしている様子を見たことをきっかけとしてプロジェクトを発足した。現在、広報のためにガーナをはじめアフリカや日本で活動しているアーティストのライブなどを行い、ガーナのカカオを使ったチョコレートや民族衣装、アクセサリーを販売している。
※2…12月12日(月)~16日(金)に明星大学日野キャンパス12号館で開催したAfricafe(明星大学人文学部国際コミュニケーション学科 菊地ゼミ・毛利ゼミ、音楽療法士 たたら泰恵さん主催。アフリカの郷土料理などの販売やカフェを営業)内で14日(水)にENIJE’プロジェクトのイベントを開催。民族楽器の演奏(イベント終了前には演奏体験もあり)やガーナ・アフリカに関する○×クイズなどのプログラムが実施された。